プライベートクラウドソリューションは、構成や管理を社内または信頼できるマネージドプロバイダーが担うため、セキュリティを高められます。コストや責任が増え、柔軟性が低下することもありますが、プライベートクラウドは機密データの保存・処理に最適です。
以下の5つの事例では、さまざまな業界の組織がプライベートクラウドセキュリティの強みをどのように活用しているかを紹介します。
1. Reliance acsn
ITセキュリティの専門企業であるReliance acsnは、顧客に提供するサービスを継続的に監視・強化する必要があります。既存のITインフラに、さまざまなソフトウェアを実行する多種多様なデバイスが、複数の場所に配置されるようになると、Reliance acsnが変革に踏み切る必要があることは明らかでした。
パブリッククラウドソリューションは予測不能すぎると考えたReliance acsnは、Nutanixと協力し、2つのデータセンターを利用できるプライベートクラウドプラットフォームを構成しました。これにより、バックアップと災害復旧のレジリエンスを実現しています。
Nutanixは、ネットワーク、アプリケーション、サーバー、ユーザーのいずれもリスクにさらされている可能性があるとする、ゼロトラストのセキュリティ設計思想を採用しているため、自然な選択肢でした。
Nutanixにより、Reliance acsnは継続的なセキュリティ監査、リアルタイムレポート、脆弱性の修正を利用できるほか、規制要件への準拠、ID・アクセス管理の構成、保留中のソフトウェアアップグレードやパッチの評価・テスト、マルウェアやランサムウェアの防止を実現しています。これらすべてを、セキュリティ脅威や侵害の防止に向けたプロアクティブな姿勢で常に実施しています。
業界: ITセキュリティ管理
プライベートクラウドセキュリティソリューション: Nutanix Private Cloud Platform
成果:
- 単一の管理インターフェースにより運用負荷を軽減
- オンデマンドのスケーラビリティ
- 規制要件への準拠を確保
- コストを容易に予測可能
2. Regions Bank
Regions Financial Corporationが運営するRegions Bankは、米国最大級の総合銀行・ウェルスマネジメント商品およびサービスのプロバイダーです。Regionsは、南部、中西部、テキサス州に1,300カ所を超える銀行支店と2,000台のATMを展開しています。
分断化・分散化されたITインフラを抱えていたRegions Bankは、すべてを単一のセキュリティモデルに統合できる新たなソリューションを探していました。さまざまなシステムやインターフェースからデータにアクセスできるようにする必要性に加え、アナリティクスを活用して顧客へのサービスを向上させたいという要望もあり、Regions BankはClouderaのCDP Private Cloud Baseを導入しました。
Clouderaのプライベートクラウドソリューションは、いくつもの重要な要件を満たすことから選ばれました。具体的には、次のことが可能です。
- 口座レベルと取引レベルの双方で不正を検知・防止
- 一貫したセキュリティとガバナンスを提供
- 適切なユーザーが、適切な方法で、適切なデータに、適切なタイミングでアクセスできるようにする
- 分離されたワークロードをプロビジョニングし、将来的にハイブリッドクラウドアーキテクチャの可能性を活用できるようにする
「その結果、リスクの低減、不正の検知、法人営業担当者やプライベートウェルスアドバイザーの支援、消費者に関する洞察の提供に役立つ、信頼性の高い分析ソリューションを実現できました。これにより、顧客のニーズにより適切に応えられます」と、Regions Bankの最高データ・アナリティクス責任者であるManav Misra氏は述べています。
業界: 金融サービス
プライベートクラウドセキュリティソリューション: Cloudera CDP Private Cloud Base
成果:
- 不正アラートを30%削減
- 1日平均の損失額を50%削減
- 年間1,000万米ドルのリテンションコストを削減
- クラウドコストを推定10%削減
- 新たなデータ製品の立ち上げを効率化
3. Western Canada Lottery Corporation
Western Canada Lottery Corporation (WCLC)は、カナダの州政府向けに資金を調達するパートナーであり、地域住民に利益をもたらす公共プログラムへの還元を目的としています。宝くじやゲーミング事業の運営・監視を担う組織として、データの完全性とセキュリティの維持は絶対条件です。
WCLCが導入していた既存のITインフラでは不十分になったため、同組織はHPE GreenLakeのプライベートクラウドプラットフォームを採用しました。何千人ものプレーヤーが宝くじやゲーミングに参加する中で、高可用性は常に重要な課題です。しかし、ゲームデータとプレーヤー情報を保護する安全な環境の必要性が、これほど明確になったことはありませんでした。
インフラをオンプレミスに置くことはWCLCに大きな安心をもたらしました。HPEは、100%の稼働率を実現する冗長性を整備するとともに、システムの稼働状況を完全に可視化し、セキュリティ脅威の可能性を警告するために必要なツールも提供しました。
HPE GreenLakeのPrivate Cloud Platformにより、「ITに必要なセキュリティ、制御、管理が整っていることを組織全体が把握できています」と、WCLCのソリューションアーキテクトであるMichelle Valentine氏は説明しています。
業界: スポーツ・エンターテインメント
プライベートクラウドセキュリティソリューション: HPE GreenLake Private Cloud Platform
成果:
- 公共プログラム向け資金の予測可能性が向上
- オンライン需要の400%超の増加に対応し、3倍の性能で処理時間を短縮
- プライベートデータと業務を保護
4. Hill Country Tech Guys
Hill Country Tech Guys (HCTG)は、テキサス州に拠点を置く、実績あるITマネージドサービスプロバイダー(MSP)です。100を超える医療機関や企業を顧客に抱えるHCTGにとって、包括的なセキュリティ対策、データプライバシー、業界規制への準拠認証は重要な検討事項です。
Otavaが米国で初めて、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)のコンプライアンス基準を満たしたホスティングプロバイダーだと知り、HCTGは同社のプライベートクラウドサービスを採用しました。
Otavaのセキュリティソリューションポートフォリオには、毎日のログレビュー、ファイル整合性監視、Webアプリケーションファイアウォール、多要素認証(MFA)、脆弱性スキャン、パッチ管理、ウイルス対策スキャン、暗号化オプション、ランサムウェア対策が含まれます。また、24時間365日の監視、記録機能付き監視カメラ、複数の警報システムなど、環境制御による物理セキュリティにも真剣に取り組んでいます。
業界: ITマネージドサービスプロバイダー
プライベートクラウドセキュリティソリューション: Otava Private Cloud Services
成果:
- 顧客の重要なシステムとワークロード向けに、安全で信頼性の高いホスティングを提供
- 顧客のワークロードを大幅に迅速かつ容易に移行
- 高額なインフラへの初期投資が不要で、料金を予測しやすく明確化
5. City of Houston
米国最大級の都市の1つであるCity of Houstonは、市民に迅速で信頼性の高いサービスとサポートを提供する義務を負っています。市民には、さまざまな場所で24時間体制で働く2万2,000人を超える職員も含まれます。
緊急時の救急隊員の支援、医療の提供、市裁判所による司法の実現、重要な夏季給食プログラムを通じた地域の何千人もの子どもたちへの食事提供など、ヒューストン市の責務は大きな負担となっていました。
NetAppのプライベートクラウドを導入することで、こうした責務への対応は容易になりました。
NetApp ONTAPを稼働させることで、ヒューストン市は次のようなセキュリティ上のメリットを得ています。
- 異常をリアルタイムで検知し、管理者にアラートを通知する自律型ランサムウェア対策
- ランサムウェア感染の影響を受けないバックアップを実現する、特定時点の読み取り専用データコピー
- 完全な可視性と行動分析を備え、高度に構成可能なアクセス制御
- データ暗号化の選択肢
- 暗号製品およびソリューション
- ファイルシステム監査
- ブルートフォース攻撃対策
- MFA
- ロールベースアクセス制御
- ウイルス対策
- ディスクのサニタイズ
業界: 政府
プライベートクラウドセキュリティソリューション: NetApp Solution Powered Private Cloud
成果:
- 既存の7つのデータセンターを単一施設に統合し、100万米ドルを削減
- あらゆる状況で重要な都市サービスの稼働を維持
- 収益と徴収額を増加させながら裁判手続きを効率化
- 救急外来と救急車の負担を軽減
- 税金をより有効に活用