IBM:ストレージ管理ポートフォリオレビュー

IBMは企業向けにさまざまなデータストレージ管理用ハードウェアとソフトウェアを提供しており、そのポートフォリオは、オブジェクトストレージ、オールフラッシュ、ソフトウェア定義ストレージ(SDS)など、市場の主要技術を網羅している。ストレージ市場を代表するベンダーの1社であるIBMは、ストレージ技術に自動化、分析、データ保護技術を組み込んでいる。IBMは他のテクノロジー企業やコンサルティング企業と提携し、[…].

執筆者
Jenna Phipps
Jenna Phipps
Feb 25, 2022
6 minute read
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IBMは企業向けにさまざまなデータストレージ管理用ハードウェアとソフトウェアを提供しており、そのポートフォリオには主要な市場技術であるオブジェクトストレージ、オールフラッシュ、およびソフトウェア定義ストレージ(SDS)が含まれる。

ストレージ市場を代表するベンダーの1社であるIBMは、ストレージ技術に自動化、分析、データ保護技術を組み込んでいる。IBMは他のテクノロジー企業やコンサルティング企業と提携し、ストレージソリューションをより効果的に導入している。

IBMがストレージ管理市場でどのような位置を占めているのか、以下で詳しく見ていこう。

IBMのストレージ管理ポートフォリオを詳しく見る

IBMストレージ管理ポートフォリオの概要

IBMのストレージ管理ポートフォリオに含まれる主な製品と、その機能・性能を紹介する。

IBM Spectrum

ソフトウェア定義ストレージソリューション群であるIBM Spectrum Storageには、以下が含まれる。

  • 複数ベンダーのストレージソリューションやデバイスを監視・自動化できる、インフラ管理用のSpectrum Control
  • オンプレミスのデータセンターとクラウドのデータセンター間でデータを転送する、移行・レプリケーション用のSpectrum Virtualize
  • アプリケーション、物理ファイルサーバー、仮想マシン向けのデータ保護を行うSpectrum Protect
  • ワークフローおよびメタデータ管理に人工知能(AI)を活用するSpectrum Discover
  • アーカイブデータとテープストレージへのアクセスに対応するSpectrum Archive
  • ビッグデータ分析とストレージの自動階層化に対応するSpectrum Scale
  • ソフトウェア定義のオンプレミスソリューションでワークロードとビッグデータに対応するSpectrum Cloud Object Storage
  • 災害復旧とコンプライアンス機能を備えたSpectrum Protect Plus

Spectrumスイート全体の料金はテラバイト単位で設定される。

IBM FlashSystem

IBM FlashSystemは、以下の機能を提供するオールフラッシュ型ストレージアレイ製品群である。

  • IBM Spectrum Virtualizeソフトウェアによるサイバーレジリエンス。すべてのFlashSystem導入環境に自動データ移動と暗号化を提供する
  • IBM FlashCopyスナップショット
  • データのニーズに基づく動的な階層化
  • 重複排除を含むデータ削減プール(DRP)技術
  • リモートミラーリング用のIBM HyperSwap

IBM Storage Insights

IBM Storage Insightsは、ストレージシステム向けに自動化されたサポートと予測分析を提供するクラウドベースのプラットフォームである。企業は次のことを実行できる。

  • 現在使用されていないストレージ容量を特定する
  • パフォーマンスの問題を特定する
  • データを適切なストレージ階層に配置してコストを削減する
  • ストレージ容量の増加を予測するレポートを作成する

IBM Cloud Object Storage

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IBM Cloud Object Storageは、非構造化データを保存・保護する。主な機能は以下のとおり。

  • データの利用状況に基づくストレージの自動階層化
  • ロールベースのポリシーとアクセス制御
  • 使用する暗号鍵の選択肢
  • コスト削減のためのストレージバケット管理
  • 異なるリージョンやデータセンターにデータのコピーを保存するための可用性・レジリエンスの選択肢

IBM zメインフレーム

IBMはメインフレームコンピューター、特にzファミリーで知られている。同社が初めてメインフレームコンピューターを製造したのは1950年代だ。現在のIBMメインフレームコンピューターは、次のことが可能である。

  • Red Hat OpenShiftと連携してクラウドネイティブアプリケーションを開発する
  • IBM Cloud Paksをサポートする
  • データを暗号化し、データプライバシーに関するポリシー制御をサポートする
  • 最新のz15メインフレームで99.99999%の可用性を提供する
  • 最大500個のデータコピーを保存する

IBMパートナープログラム

IBMのパートナープログラムでは、選定された企業がIBMと協業して顧客にソリューションを提供し、自社もメリットを得られる。パートナープログラムの特典には、次のようなものがある。

  • 市場投入向けメッセージの展開促進
  • 概念実証に対するインセンティブ
  • ハイブリッドクラウド移行の支援

IBMのパートナーには、次の企業が含まれる。

  • Accenture:このコンサルティング・テクノロジーサービス企業は、オンプレミスからクラウドへの移行やレガシーデータシステムの移行など、IBMテクノロジーに関する顧客のニーズを支援する。
  • Deloitte:このプロフェッショナルサービス企業は、IBMのテクノロジーを利用して、システム統合、サイバーリスクサービス、IBM Watson Cognitive Servicesを活用したコグニティブテクノロジーで顧客を支援している。
  • Tata Consultancy Services:TCSは顧客にITサービスとビジネスソリューションを提供している。IBMとの提携により、IBM Cloud Paksを利用したワークロード移行サービスや、Red Hat OpenShift上で稼働するコンテナ化ソリューションを提供する。
  • Veeam:このバックアップおよびデータ保護ソフトウェアプロバイダーはIBM Spectrum Virtualizeと統合されており、IBM Resiliency Servicesは、マネージド型災害復旧ソリューションでオンサイトおよびハイブリッドクラウドのワークロードをバックアップするためのVeeamを提供している。

IBMストレージ管理のユースケース

ITコンサルティング・開発企業のTridentは、IBMメインフレーム用オペレーティングシステムであるIBMのz/OSを使用する企業向けに、zOperating System Environment Manager(zOSEM)ソフトウェアを提供している。Tridentの事業拡大に伴い、ストレージ関連の運用で大きなバックアップの問題が発生していることに気づいた。Tridentのシステム管理者Jaye Cerruti氏によると、バックアップに時間がかかりすぎ、バッチジョブの処理も遅くなっていたという。

まずTridentはIBM Storage Insightsを使い、問題が発生している箇所を特定した。問題がIOPS容量の上限に達していたことが判明したため、TridentはストレージシステムをIBM FlashSystem 5200にアップグレードした。FlashSystemはNVMeソリューションであり、最終的に限界に達した従来の回転ディスクから大きく進歩したものだ。

FlashSystemの導入後、バックアップにかかる時間は以前より数時間短縮された。

IBMによると、Tridentはオフサイトレプリケーション、フェイルオーバー、事業継続のためにIBM FlashSystem 5200を2台購入した。

IBMストレージ管理に関するユーザーレビュー

以下の表では、IBMのストレージ製品の一部と、信頼性の高いレビューサイトでユーザーから寄せられた評価を紹介する。

IBM FlashSystem
PeerSpot星4.2 / 5
TrustRadius星8.9 / 10
IBM Spectrum Scale
Gartner Peer Insights星4.5 / 5
G2星4.3 / 5
IBM Spectrum Protect
Gartner Peer Insights星4.4 / 5
G2星3.9 / 5
PeerSpot星3.9 / 5
IBM Zメインフレーム
G2星4.4 / 5
TrustRadius星9.1 / 10
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IBMストレージ管理に対する業界評価

GartnerはIBMを2021年の「プライマリーストレージに関するマジック・クアドラント」でFlashSystemについてリーダーとして選出し、2021年の「分散ファイルシステムおよびオブジェクトストレージに関するマジック・クアドラント」でも同様に評価した。

2021年、IBMはComparablyによって、グローバルな企業文化における大企業トップ50の1社に選出された。また、2021年にはFortuneのトップ100から、働きたい会社ベスト100、テクノロジー分野の最も働きやすい職場、働きたい大企業ベストの3つの賞も受賞した。EthisphereもIBMを2021年に世界で最も倫理的な企業の1社に選出した。

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ストレージ管理市場におけるIBM

IDCによると、IBMは外付けエンタープライズストレージシステム供給市場の4.7%のシェアを2021年第2四半期に占め、市場ではHitachiおよびPure Storageと並ぶ5位となった。Dell Technologiesは26.8%で、市場シェアが最も高いサプライヤーだった。

IBMは市場シェアの17.9%を占め、2021年のハイパフォーマンスコンピューティングストレージシステムではベンダーとして2番目に高い割合だったとStatistaは報じている。Dell Technologiesは18.3%で、最も高い市場シェアを占めた。

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Jenna Phipps

Jenna Phipps is a staff writer for Enterprise Storage Forum and eSecurity Planet, where she covers data storage, cybersecurity and the top software and hardware solutions in the storage industry. She’s also written about containerization and data management. Previously, she wrote for Webopedia. Jenna has a bachelor's degree in writing and lives in middle Tennessee.

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