Darktraceは、英国ケンブリッジで、数学者とサイバー防御の専門家によって2013年に設立された。同社は、サイバーセキュリティ向け人工知能(AI)ツールを製品化したことで名を上げた。
このテクノロジーの目的は、絶えず変化する脅威の状況下で、企業がデジタル環境を自律的に学習することで未知の攻撃へのレジリエンスを高められるよう支援することだ。
それ以来、Darktraceは国家インフラ、金融サービス、IT、医療、メディア、教育の各分野の事業者から顧客を獲得してきた。こうした企業は、自己学習型AIで人、データ、インフラを攻撃者から守っている。
100カ国を超える顧客基盤を持つDarktraceが、サイバーセキュリティ市場でどのような位置にあるのか、以下で詳しく見ていこう。
詳しく見る: Sophos:サイバーセキュリティ製品ポートフォリオレビュー
Darktraceのサイバーセキュリティ製品ポートフォリオ
Darktrace Enterprise Immune System:通常の「生活パターン」を学習して予測不能なサイバー脅威を発見し、従業員全体の可視性を提供する。クラウドやコラボレーションツールに加え、エンドポイントや企業ネットワークも対象となる。
Darktrace Industrial Immune System:未知の脅威や脆弱性を検知するとともに、産業用テクノロジーの完全性とレジリエンスを保護する。
Darktrace Antigena Autonomous Response:デジタルインフラのあらゆる部分にプロアクティブなサイバー防御を提供する一連のセキュリティ製品で構成される。
Darktrace Cyber AI Analyst:セキュリティインシデントの全容を自動的にトリアージし、解釈して報告するAI調査テクノロジー。
Darktraceのパートナー
同社のパートナーは500社を超え、NextGen Group、Calibra、iSecurity、NEC、Softchoice、UBMなどが含まれる。
テクノロジー統合の範囲も広く、Splunk、LogRhythm、IBM Security、Jira、Rapid7、ServiceNow、Zscaler、Cisco、Microsoft、CrowdStrike、Check Point、Carbon Black、Palo Alto Networks、Juniper Networks、Fortinet、Netskopeに対応している。
Darktraceのパートナープログラムは、マネージドセキュリティサービスプロバイダー(MSSP)、コンサルタント、テクノロジーベンダー、付加価値再販業者(VAR)、ディストリビューターを対象としている。基本的に同社は、これらの企業にソリューションを魅力的な料金で提供するか、各社が提供する製品やサービスの拡張機能として提供している。
Darktraceのユースケース
Darktraceは、クラウド、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、メール、エンドポイント、ネットワーク、運用技術を対応領域として挙げている。ただし、主要なユースケースとしてMicrosoftとランサムウェアに重点を置いている。
同社はMicrosoftと緊密に連携し、自己学習型AIによってMicrosoftのセキュリティを補完し、企業がマルチクラウドおよびマルチプラットフォーム環境のセキュリティギャップを埋められるよう支援している。同様に、こうした機能をAutonomous Responseテクノロジーと組み合わせてランサムウェアに対抗し、組織の業務を妨げることなく、脅威を封じ込めるために標的を絞った適切な措置を講じる。
例えばMainstream Renewable Powerは、主にAzureなどのMicrosoft製品を利用するオンプレミス環境からクラウドインフラへ急速に移行した際、セキュリティ上の課題に直面した。メールおよびネットワーク経由のサイバー脅威が急増したため、Darktrace AIが導入された。特に、Antigena emailの自己学習アプローチと、フィッシング攻撃後に攻撃へ自律的に対応できる機能が活用された。
「Microsoftのセキュリティテクノロジーをすべて活用していますが、Darktraceを加えることで、私たちは別のレベルに到達しました」と、Mainstream Renewable Powerで情報ソリューション部門のグローバル責任者を務めるMark Kane氏は語る。
Darktraceに関するユーザーレビュー
Gartner Peer Reviews:5点満点中4.6
例えば、あるユーザーは5.0点を付けている:
「テクノロジーと、それを支える人々のサポートに非常に感銘を受けました。私たちを担当するチームは、導入の設定や発生した問題への対応を素晴らしい形で支援してくれました。製品自体もその役割を非常によく果たし、ネットワークで何が起きているのかを十分に可視化してくれます。また、通常の業務を妨げることなく、不審な挙動を非常に迅速に停止します」—Darktrace Enterprise Immune Systemに関するユーザーレビュー(Gartner Peer Insights)。
別のユーザーは3.0点を付けている:
「このシステムは優れたパフォーマンスを発揮し、謳われている機能を果たします。ただし、ライセンス体系を明確に理解しておく必要があります。理解したつもりでしたが、実際は違うことが分かりました」—Darktrace Enterprise Immune Systemに関するユーザーレビュー(Gartner Peer Insights)。
Capterra:5点満点中4.5
G2:5点満点中4.3
TrustRadius:10点満点中7.8
Darktraceに対する業界での評価
同社は、Gartner、Forrester、Marshなどの市場調査会社から、AI機能に関する評価を得ている。
「Darktraceは早い段階からこのアプローチを採用しており、テクノロジーの観点から、先頭の座を維持することに成功している」と、GartnerのアナリストであるEarl Perkins氏は述べている。
「Darktraceは人工知能への道筋を十分に練り上げています。AIを適切に活用し、優れたユーザーインターフェースと組み合わせることで、迅速に対応できるようにしていると思います」
Darktraceは2021年に、Frost & SullivanのTechnology Innovation Leadership awardを受賞した。同市場調査会社のレポートは、AI主導の産業用制御システム(ICS)セキュリティ分野におけるDarktraceのイノベーションを強調している。
その他の受賞歴には、2022年のFast Company Most Innovative Companies、同年のソフトウェアおよびインフラ分野で最も業績の良い企業に贈られるMegabuyte100 award、2021年のUKtech awardなどがある。
サイバーセキュリティ市場におけるDarktrace
Darktraceは、サイバーセキュリティ分野の中でも競争の激しいAI領域で事業を展開している。ESET、Vectra AI、ExtraHop Networks、CrowdStrike、Cylanceなど、多くのAI企業やスタートアップと競合している。一方で、Splunk、Fortinet、Ciscoなど、製品へのAI導入を着実に進めている大手企業とも競争している。
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