ロサンゼルス — Linux Foundationは、クラウドサービスおよびワークロードに関連する企業のデータとストレージ利用についてのレポートを公開している。
Linux Foundationは、クラウドネイティブ、エッジコンピューティング、モノのインターネット(IoT)、5Gソリューションの「時代」における2021年版「Data and Storage Trends」レポートを公開したと、同財団は先月発表した。
このレポートはSODA Foundationとの協力で作成された。
主な調査結果
- ストレージ要件はテラバイトからペタバイトへ移行
- 調査で報告された主流の年間データ増加量は、年間1~100TBだ。しかし、サンプルの9%では、年間データ増加量が1PB以上に達している。これは主流の10~100倍にあたる増加量であり、数年以内に多くの企業が直面する状況の前兆と考えられる。
- 企業はクラウドベースのコンテナ化環境へ移行
- 48%の企業が本番環境および開発環境でクラウドVMを利用しており、75%はKubernetes、またはオンプレミスとパブリッククラウドを組み合わせたハイブリッドKubernetesを利用している
- ソフトウェア定義ストレージがデータ管理に革命をもたらす可能性
- 企業のストレージインフラにどのストレージ技術が含まれているかを尋ねたところ、3つの技術が首位を分け合った。ファイルストレージ(65%)、ソフトウェア定義ストレージ(60%)、パブリッククラウドストレージ(60%)が、大半の企業に選ばれているストレージ技術だ。
- コンテナ化されたクラウドネイティブストレージにも課題はある
- エンドユーザー企業の49%が、コンテナやクラウドネイティブストレージを利用する際の最大の課題として、パフォーマンスを挙げた。これに僅差で続いたのが、46%の可用性だった。
- オープンソースプロジェクトがデータとストレージインフラの利用を形作る
- 37%の企業がSODA Foundationに関与しており、これが最も多い回答となった。続いてGlusterFSとAlluxioが挙げられた。
- 企業はデータ保護とセキュリティを重視
- エンドユーザーが特定した上位2つの機能は、61%のデータ保護と可用性、57%のセキュリティとコンプライアンスだった。
調査には複数の組織が協力した。Cloud Native Computing Foundation(CNCF)、Storage Networking Industry Association(SNIA)、Japan Data Storage Forum(JDSF)、China Open Source Cloud League(COSCL)、Open Infrastructure Foundation(OIF)、Mulan Open Source Community、Storage Performance Council(SPC)である。
「データは、企業のコンピューティングと事業運営の双方の性質を変えました」と、SODA Foundationの議長であり、Futureweiでクラウドストレージソリューション担当のVP兼CTOを務めるSteven Tan氏は述べた。
「企業はもはや、市場の変化や顧客行動に対して、受動的あるいは後手に回るアプローチを取ることはできません。データを収集、管理、活用する方法を理解することが、今日のデジタル経済における競争優位となります」
Linux FoundationとSODA Foundationの協力は、「オープンソース開発とリソース配分に役立つ主要な技術トレンドを理解するための研究センターとして、業界とコミュニティにサービスを提供する私たちの取り組み」を表すものだと、Linux Foundation Research担当VPのHilary Carter氏は述べた。
レポートの調査方法
世界規模の調査は、2021年4月15日から8月19日にかけて、SODA FoundationとThe Linux Foundationが実施した。
調査には247人が回答した。