カリフォルニア州オークランドおよびニュージャージー州ピスカタウェイ — バイオテクノロジー企業のGenScript USAが、DNAデジタルストレージ向けチップを発表した。
GenScriptは、今月開催されたBuilt With Biologyカンファレンスで「High-Density DNA Synthesis Chip」を披露したと、同社は明らかにした。
このチップは、1個あたり最大170塩基のオリゴを840万個合成できるよう設計されている。
同社は、このチップが2022年下半期に商用提供される見込みだとしている。
GenScriptは、市場のデータストレージ容量は「限界に近づいており」、サーバーへのデータ保存は「長期的には持続不可能」だと考えている。
GenScriptによると、同社はこのチップのストレージ用途を検証するため、異なる種類のデータ100 MbをDNAに符号化するとともに、符号化したデータの読み出しも行った。
GenScriptによると、このチップのアクティブ電極領域は、1平方センチメートル当たり250万サイトを超える密度で構成されている。チップ上の各電極サイトは個別に制御でき、それぞれの場所で異なるオリゴ配列を生成できる。
同社の科学者たちは、データの符号化・復号化に加え、エラー訂正のためのパイプラインとアルゴリズムを構築した。
GenScriptは、データストレージプラットフォームの適用範囲を広げるため、パートナープログラムへの参加者を募っている。
「DNAは、理論上無限のストレージ容量、安定性、そして最小限のメンテナンス要件を備えているため、データストレージの強力な媒体になり得る」と、GenScript Innovation CenterのバイスプレジデントであるCedric Wu博士は述べた。
「しかし、新たなデータを保存するために大量のDNA配列を迅速に生成できないことが、その商業的な可能性を阻んできた」
Wu氏によると、GenScriptのチップは、DNAデジタルデータストレージが抱える「最も厄介な課題」に対処する。