企業が業務をオンラインへ移行するにつれ、新たなサイバーセキュリティの脅威に常にさらされるようになっています。優れたサイバーセキュリティ戦略は、多くの要素で構成されます。その一つであるWebアプリケーションファイアウォール(WAF)ソリューションは、Webサイトのトラフィックを継続的に遮断・監視することで、潜在的な脅威や脆弱性から企業を保護できます。
市場には非常に多くのWAFツールが存在するため、自社にとって最も高性能なソリューションを見つけるのは容易ではありません。それでも組織は、セキュリティリスクを効果的に軽減できる包括的なソリューションに投資する必要があります。そこで、企業のニーズに合った実用的なソリューションを選べるよう、利用可能なWAFツールの中からおすすめ製品をまとめました。
おすすめは以下のとおりです。
- Fortinet FortiWeb:包括的な脅威対策に最適
- AWS WAF:AWSユーザーに最適
- MS Azure Web Application Firewall:Azureエコシステムに最適
- Citrix Web App Firewall:柔軟な導入に最適
- CloudFlare WAF:API保護に最適
おすすめWebアプリケーションファイアウォールツール比較
| リアルタイム脅威検知 | API保護 | カスタマイズ性 | 導入オプション | 料金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| Fortinet FortiWeb | 機械学習(ML)を活用した高度な機能 | あり | あり | オンプレミス(ハードウェア/ソフトウェア)およびクラウドベース | 無料デモ、見積もりベースの料金 |
| AWS WAF | オプションのJavaScriptおよびiOS/Android SDK | あり | あり | クラウドベース | カスタム料金オプション |
| Microsoft Azure Web Application Firewall | SIEM(セキュリティ情報イベント管理)ツール | あり | あり | クラウドベース | 見積もりベース |
| Citrix Web App Firewall | Qualys、White Hat、IBM、Rapid7などのスキャンツールとの統合 | あり | あり | ハードウェア、ソフトウェア、ハイブリッド | カスタマイズ可能なプラン |
| CloudFlare WAF | 漏えいした認証情報のチェック | あり | あり | クラウドベース | 月額20米ドルから |
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- 自社向けWebアプリケーションファイアウォールのおすすめツール
- Webアプリケーションファイアウォールツールの主な機能
- 自社に最適なWebアプリケーションファイアウォールツールの選び方
- よくある質問(FAQ)
自社向けWebアプリケーションファイアウォールのおすすめツール
Fortinet FortiWeb:包括的な脅威対策に最適
Fortinet Fortiwebは、ビジネスに不可欠なWebアプリケーション全体の脅威や脆弱性を効率的に特定する、優れたWAFソリューションです。機械学習アルゴリズムとAIを活用した機能により、セキュリティの強化と高度な分析を実現します。
ハードウェアアプライアンスやVMオプションなど、さまざまな形態で利用できるFortiwebは、最新のクラウド環境にもシームレスに統合できます。Webアプリケーションセキュリティ、ボット対策、APIの検出・保護、異常検知、高度な脅威分析を支援する包括的なソリューションです。
料金
Fortinet Fortiwebでは、機能や性能を試せる無料の製品デモを利用できます。見積もりを依頼して料金の詳細を確認してください。
機能
- FortiGate NGFWおよびFortiSandBoxとのセキュリティファブリック統合
- 不要なトラフィックのブロックに伴う誤検知の軽減
- トラフィックの高速な暗号化・復号を実現するハードウェアベースのアクセラレーション
- ハッカーの行動パターンを特定する脅威インテリジェンスフィード
長所
- 機械学習(ML)を活用した高度な機能
- 自動更新を搭載
- 幅広い導入オプション:クラウド、オンプレミス、ハイブリッド
- 攻撃を詳細に分析できるビジュアルレポートツール
短所
- 複雑な管理コンソール
- ロギングおよび設定機能の改善が必要
詳しくは、Fortinet FortiWebの詳細レビューをご覧ください。
Amazon Web Services(AWS)WAF:AWSユーザーに最適
Amazon Web Services(AWS)WAFは、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)、クラウド、またはWebベースのソリューションとして導入でき、悪意のあるサイバー攻撃からWebアプリケーションを保護します。
堅牢なWebサイトセキュリティソリューションであり、他のAWSサービスと簡単に統合できます。AWS管理コンソールを利用するユーザーに特に適しています。
AWS WAFはリアルタイムのメトリクスによってWebトラフィックの可視性を高め、複数のWebサイトやアプリケーションに展開できる一元的なルールセットを企業が作成できるようにします。
料金
AWS WAFの料金は、作成したWebアクセスコントロールリスト(ACL)に基づいて算出されます。無料利用枠のアカウントでは、Bot ControlやFraud Controlなどの機能を利用できます。料金プランの詳細については、見積もりを依頼してください。
機能
- 広範に及ぶボットトラフィックに対処するAWS WAF Bot Control
- 不正アクセスや漏えいした認証情報を監視するFraud Control
- 安全な開発・設計プロセスのためのフル機能API
- 不正行為の監視に利用できるオプションのJavaScriptおよびiOS/Android SDK
- カスタムアラーム用のAmazon CouldWatchとの統合
長所
- 容易な導入と保守
- AWS Cloudとの統合およびサポート
- セキュリティルールを記述するためのサンプルテンプレート
- Firewall Managerによる自動監査
短所
- 技術サポートの改善が必要
- 単一アプリケーションでの利用には高額
Microsoft Azure Web Application Firewall:Azureエコシステムに最適
Microsoft Azure Web Application Firewallは、悪意のある攻撃に対して強力な保護を提供する高度なセキュリティ機能を備えています。このクラウドネイティブなソリューションはAzureプラットフォーム上で最適に機能し、他のツールやサービスとも簡単に統合できます。WebアプリケーションのホスティングにAzure App Serviceを利用している企業は、WAFを直接有効化できます。
料金
Microsoft Azureでは、Web Application Firewallソリューションにカスタマイズ可能な料金オプションを用意しています。要件に応じてフィルターを設定し、料金計算ツールを使用して全体の費用を見積もれます。詳細な料金プランについては、見積もりを依頼してください。
機能
- セキュリティ情報イベント管理向けのAzure Sentinel統合
- 可視性を高めるSIEM(セキュリティ情報イベント管理)ツール
- REST APIを完全サポート
- 高い拡張性を備えたインフラストラクチャ
長所
- 最新の管理・事前設定済みルールセット
- 組織のコンプライアンス対応を迅速化
- セキュリティアラートとログによる詳細な監視
- エージェントレス導入
短所
- 中小企業には高額
- 複雑な設定
Citrix Web App Firewall:柔軟な導入に最適
Citrix Web App Firewallは、NetScaler Web App Firewallとしても知られています。高度なセキュリティモデルに基づくこのソリューションは、絶えず進化する保護技術によってサイバー脅威を阻止します。
人工知能/機械学習(AI/ML)アルゴリズムを使用してユーザーのインタラクションを効率的に監視し、行動ベースの攻撃を検知してデータ損失やセキュリティ侵害を防ぎます。スタンドアロンアプライアンス(物理または仮想)またはクラウドベースのサービスとして利用できるCitrix Web App Firewallは、さまざまな環境やインフラストラクチャに導入できます。
Citrix ADC(アプリケーションデリバリーコントローラー)を利用している企業は、単一ライセンス方式を活用できます。
料金
さまざまなサブスクリプションオプションがあります。ハードウェアADC、ソフトウェアADC、ソフトウェアとハードウェアのADCです。詳細を確認し、デモを依頼するには、営業担当者にお問い合わせください。
機能
- トラフィック処理用のシングルパスアーキテクチャ
- 自動学習のための動的プロファイリング
- 事前設定およびカスタマイズ可能なシグネチャルール
- セキュリティに関する推奨事項
- Qualys、White Hat、IBM、Rapid7などのスキャンツールとの統合
長所
- セキュリティリスクレベルに基づく優先度付きの修復
- 大規模なアプリケーション保護
- 脅威軽減のための戦略的取り組み
- 不要なトラフィックに対するポジティブセキュリティチェック
短所
- 接続の問題
- 頻繁なダウンタイム
CloudFlare WAF:API保護に最適
CloudFlareのWAFソリューションは、Webアプリケーションセキュリティ向けの高度な機能を豊富に備えた主要製品です。GartnerとForrester Waveからトップソリューションとして評価されています。CloudFlare WAFは、グローバルネットワークから得られる知見に基づいてセキュリティメカニズムを継続的に更新し、新たな脅威に効率的に対処します。
また、高度な機械学習を使用して強力なルールセットを追加し、ゼロデイ脅威を回避・無力化できます。
料金
4つのプランがあります:Free、Pro、Business、Enterprise。
有料プランの最低料金は月額20米ドルからです。含まれる機能はプランによって異なります。カスタマイズしたプランについては、CloudFlareの専門家にご相談ください。
機能
- ディープパケットインスペクション
- DDoSに対するフルスタック保護
- 用途に合わせたURL単位のカスタムルールセット
- カスタマイズ可能なブロックページ
- セキュリティ体制を強化する多層防御
長所
- 管理を容易にする単一のコントロールペイン
- ハードウェア/ソフトウェアのチューニングが不要
- Webのレイテンシを低減
- 漏えいした認証情報のチェック
- 柔軟な応答オプション
短所
- 高度な機能を利用するには上位メンバーシップが必要
- サードパーティー統合に制限がある
- 複雑な分析
Webアプリケーションファイアウォールツールの主な機能
Webアプリケーションファイアウォールは、主にインターネットとWebアプリケーション間のトラフィックをフィルタリング・監視し、包括的な防御システムを構築するために設計されています。主な機能は次のとおりです。
リアルタイム脅威検知
潜在的な被害を最小限に抑えるため、WAFソリューションは攻撃の発生時にそれを特定する必要があります。この機能は、最新の情報を活用して脆弱性を低減し、プロアクティブな保護を実現します。脅威検知機能が強化されたWAFは、企業が堅牢なセキュリティメカニズムを構築するのに役立ちます。
カスタマイズ性
ビジネス要件は大きく異なります。そのため、Webアプリケーションファイアウォールは、カスタマイズ機能を通じてアプリケーション固有の保護を提供する必要があります。固有のセキュリティ要件に対応し、組織の要件に応じてルールセットを設定できなければなりません。
アプリケーションには、固有のビジネスロジックの脆弱性が存在する場合もあります。カスタマイズによって、こうしたアプリケーション固有の欠陥に対処するセキュリティ対策を設計できます。
API保護
アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)は、不正アクセス、パラメーター操作、SQLインジェクションなど、さまざまな侵入行為に対して脆弱です。悪意のある活動を阻止するには、これらのゲートウェイを強力な認証・認可メカニズムで保護する必要があります。そのため、WAFソリューションにはAPI保護機能が求められます。
導入
Webアプリケーションファイアウォールには主に、オンプレミス型とクラウドベース型の2種類があります。オンプレミスWAFソリューションは、企業環境内のシステムに物理的または仮想的に統合できます。完全な権限と制御を提供します。
クラウドベースのソリューションはクラウド領域で動作し、主にプロバイダーが管理します。簡単にセットアップでき、費用対効果にも優れています。選択は、組織の要件とセキュリティポリシーによって決まります。
仮想パッチ
仮想パッチは、既知および未知の脅威に対して即時の保護を提供する、追加のセキュリティレイヤーです。この安全対策では、保護ルールとポリシーを適用し、恒久的なパッチが開発されるまでシステムを潜在的な悪用から守ります。仮想パッチ機能を備えたWAFソリューションは、攻撃対象領域を縮小し、脆弱性を悪用する攻撃を阻止できます。
企業に最適なWebアプリケーションファイアウォールツールの選び方
企業は予算に基づいてソリューションを選ぶ傾向がありますが、Webアプリケーションファイアウォールソリューションへの投資に際して考慮すべき重要な要素がいくつかあります。主な検討事項は次のとおりです。
検知・防御システム
より巧妙なサイバー攻撃が企業ネットワークに侵入する中、堅牢な防御メカニズムを導入する重要性はこれまで以上に高まっています。
WAFには、脅威インテリジェンス、リアルタイムの監視・分析、IPレピュテーションチェック、シグネチャベースの検知など、さまざまなWeb攻撃を防ぐための機能が組み込まれています。
Webアプリケーションファイアウォールを選ぶ際は、その検知・防御機能と、それらが自社の要件に適合するかを評価することが重要です。
ボット対策
サイバー犯罪者は、人間の行動を模倣できるボットを使って自動化された攻撃を仕掛けることがよくあります。こうしたボットは機密情報を盗み、システムに感染させ、トラフィックでWebサイトを過負荷にして、企業に大きな被害をもたらす可能性があります。
ボット対策機能を備えたWAFは、こうした悪意のある活動を特定してブロックし、組織の健全性を守ります。
こうしたファイアウォールは、高度なMLアルゴリズムを使用してユーザーセッションを追跡し、不審なパターンを特定してボット攻撃を検知します。
一元管理
統合管理コンソールにより、異なる環境に複数のWAFインスタンスを容易に導入できます。また、リアルタイムの監視とレポートによって設定ミスも減らせます。
一元管理により、すべてのセキュリティインシデントを統合したビューを通じて、包括的な可視性を得られます。
自動更新
WAFプロバイダーは、脆弱性の更新、バグ修正、セキュリティパッチを頻繁にリリースします。脆弱性が継続的に出現する中、WAFソリューションは有効性を保ち、最新の脅威に対応し続ける必要があります。
自動更新は手動での介入を不要にし、更新プロセスを効率化します。このプロアクティブなアプローチは、システムを常に最新の状態に保つことで、全体的なセキュリティ体制を強化し、潜在的なリスクを軽減します。
プライバシー
Webアプリケーションファイアウォールソリューションを導入する際、企業は機密情報を保護する必要があります。不正アクセスやデータ侵害は、深刻な法的・金銭的影響をもたらす可能性があります。ベンダーのセキュリティコンプライアンスの実践状況とデータ保護規制を確認することが極めて重要です。
まとめ:適切なWebアプリケーションファイアウォールツールの選択
Webアプリケーションファイアウォールは、ネットワークセキュリティ体制に不可欠な要素です。ビジネスに不可欠なアプリケーションとオンライン世界の間の盾として機能し、さまざまな攻撃からシステムを防御します。
WAFソリューションの導入を検討する組織は、機密性の高いビジネスデータを保護するために必要なすべてのセキュリティ機能を利用できるよう、複数の要素を考慮する必要があります。
既存の機能、インフラストラクチャの詳細、統合要件を評価することで、WAFの導入を円滑に進め、脅威アクターから組織を安全に守ることができます。
詳しくはWebアプリケーションファイアウォール。
よくある質問(FAQ)
Webアプリケーションファイアウォールツールはなぜ企業に必要ですか?
今日のデジタル環境では、企業は日常業務を進めるためにオンラインツールやアプリケーションに大きく依存しています。しかし、この依存度の高まりによって、サイバー攻撃、データ侵害、不正アクセスのリスクも増大しています。
WAFは、サイバー脅威とビジネスアプリケーションの間に壁として機能するセキュリティ対策を組織が実装するのに役立ちます。企業を支援する機能は次のとおりです。
- 脅威の検知とフィルタリング
- 悪意のあるHTTP/Sトラフィックのブロック
- 通信の分析
- DDoS攻撃の防止
- Webセキュリティの強化
WAFはDDoS攻撃をどのように防ぐのですか?
分散型サービス拒否(DDoS)攻撃は、大量の悪意のあるトラフィックでWebアプリケーションに過負荷をかける、一般的なサイバー攻撃です。WAFは、レート制限ポリシーによるしきい値の設定、受信トラフィックパターンの分析、IPアドレスのフィルタリング、トラフィックシェーピング、CAPTCHAチャレンジの導入などの手法によって、こうした攻撃を軽減できます。
WAFはファイアウォールと異なりますか?
従来のネットワークファイアウォールとWebアプリケーションファイアウォールは、異なる目的のために設計されており、保護の対象範囲も異なります。従来のファイアウォールがネットワークインフラストラクチャの保護を担うのに対し、WAFはWebアプリケーションを専門に保護します。また、ネットワークファイアウォールはOSIモデルのレイヤー3とレイヤー4で動作する一方、WAFはレイヤー7で動作します。
方法論
さまざまなWAFソリューションを分析し、規模を問わず企業にとって最も価値のある機能を特定するため、戦略的なアプローチを採用しました。より深い洞察を得るため、ユーザーレビューと評価も参照し、顧客満足度と実環境でのパフォーマンスを評価しました。さまざまなWebアプリケーションファイアウォールを徹底的に分析して不可欠な機能を特定し、その結果に基づいて、2023年に企業が利用できる最適なWAFのリストを作成しました。