ストレージ市場は、ここ数十年で大きな進化を遂げてきた。初期にはハードウェアが主流だった。その後、ソフトウェアが優位に立つ時代が到来した。ハードウェアがソフトウェア層を支え、その層が主に付加機能を担っていたのである。近年では、ソフトウェア定義ストレージ(SDS)によって焦点が変化し、同様にクラウドへの依存もその一因となっている。
しかし、ストレージソフトウェアはITインフラの重要な領域であり続けている。ストレージソフトウェアの求人市場でトレンドを先取りするために、身に付けておきたい主要スキルを5つ紹介しよう:
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1. ソフトウェア定義ストレージのスキルを高める
ソフトウェア定義ストレージは、ストレージソフトウェアを基盤となるハードウェアから分離する。これにより、ストレージソフトウェアは従来のネットワーク接続ストレージ(NAS)やストレージエリアネットワーク(SAN)アーキテクチャの制約から解放される。SDSの開発は、独自仕様のストレージハードウェアが支配していた時代の終わりを告げ、柔軟性を大幅に高めた。SDSは、人気が高まっているハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)システムの一要素でもある。
「従来のストレージソフトウェアに携わってきた人材が、ソフトウェア定義ストレージにより注力すれば、求人市場は広がる」と、StorageIO GroupのアナリストであるGreg Schulz氏は述べた。
「ただし、ストレージハードウェア、サーバー、ネットワーク、サービスについても十分に理解する必要があることを忘れてはならない」
2. 複数の領域にまたがるスキルを身に付ける
社内のストレージというサイロに頑なにとどまる姿勢は、もはや通用しない。そのようなアプローチを取る人は、新しい仕事を探すことになるかもしれない。ここ数年で、ストレージ関連の職務内容は変化している。ストレージ専門家には、かつては他の担当者の領域だったネットワークやセキュリティの実践について、より深く掘り下げることが求められている。例えばHCIを導入する部門では、ストレージ専門家の役割が廃止され、より幅広い仮想化管理者に置き換えられている。大規模なIT組織では、役割がより多様化している。かつてはメーカーに特化していたスキルが、現在ではオンプレミスとクラウドの複数種類のストレージソフトウェアおよびテクノロジーを含むよう拡大している。
「多くのストレージソフトウェア専門家にとって、これは魅力的な変革です。SkillsoftやUdemyで利用できるオンラインチュートリアルの、短時間で学べるトレーニングカリキュラムによって、変革はさらに容易になっています」と、DataCore Softwareのテクニカルマーケティングディレクター、Augie Gonzalez氏は述べた。
「自分で迅速に構築・破棄できる仮想サンドボックス構成を試せる機会は魅力的で、楽しくさえあります。日々の業務がはるかにやりがいのあるものになり、より多才になれることで、将来の雇用機会への扉が開くと言う人もいると聞いています」
3. 管理スキルを身に付ける
DataCore SoftwareのGonzalez氏は、ストレージ管理とストレージソフトウェア職の境界が曖昧になっていると付け加えた。
したがって、ストレージソフトウェアに精通した人は、できるだけ多くのストレージ管理スキルを取り入れるべきであり、その逆も同様だ。
起きていると考えられるのは、かつてストレージソフトウェアの個別領域に属していたミラーリング、フォールトトレランス、スナップショットなどの個々の機能が、主により大規模なストレージ管理スイートに組み込まれつつあるということだ。これらのシステムは必要な機能をすべて提供するだけでなく、インフラ全体にわたる幅広い管理機能も備えている。
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4. 異種環境に対応する
かつては、EMCやNetAppのソフトウェアに精通した専門家、IBMのミドルウェアのスペシャリスト、あるいはDellのIP SAN向けソフトウェアを構成できる人材になることが、大きな利益につながった。
しかし、そのアプローチに固執する人は、時間の経過とともに案件が着実に減っていくことになる。現代のストレージソフトウェアの世界で必要なのは、異種システムを横断し、単一ベンダーに特化した専門性を超える能力だ。今日では、1社のストレージベンダーの機器だけを社内に置く企業は少ない。
「2022年には、ディスク、テープ、パブリッククラウド、プライベートクラウドを含む異種ストレージ環境全体で、ベンダーを問わずファイルの移行、レプリケーション、同期を実現する、包括的なソフトウェアソリューションをユーザーは求めるようになるでしょう」と、StorCentricのCTOであるSurya Varanasi氏は述べた。
「これにより、ユーザーはデータサイロを解消し、従業員の生産性を高め、データ保護のさらなるレイヤーを提供できるようになります」
5. アナリティクスが大きな付加価値になる可能性
アナリティクスは巨大なビジネスだ。Quince Market Insightsによると、世界の データアナリティクス市場は、2021年に推定250億ドルの規模に達している。少なくとも2030年まで年率25%の成長が見込まれており、テクノロジー全体の中でも最も有望な分野の1つになると予測されている。
したがって、ストレージソフトウェア分野の人材は、このトレンドに乗り、そのスキルへの需要を高めるのが賢明だ。ストレージソフトウェアのスキルとアナリティクスの知識を組み合わせれば、ストレージアレイ、NASファイラー、アーカイブに蓄積された膨大なデータリポジトリを企業が掘り起こすのを支援できる。これにより、そうでなければ見落とされてしまうトレンドを経営陣が特定できるようになる。
「企業にとってデータの重要性がかつてないほど高まっているため、データサイエンスを深く理解しているITプロフェッショナルは成功するでしょう」と、NerdioのCEOであるVadim Vladimirskiy氏は述べた。
「ITプロフェッショナルは現在、ビジネスレベルのデータを抽出・分析するツールや手法の専門家となり、経営陣の意思決定により適切な情報を提供すべきです。将来的には、堅牢なデータパイプラインと自動化されたワークフローを用いて、アプリケーション間で情報を連携、共有、分析する能力を磨くべきです。これにより、データをある場所から別の場所へ移動させながら、企業全体の各部門を同期させることができます」
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