データガバナンスツールとソフトウェアは、ビッグデータ分析に不可欠だ。企業が有用な詳細情報や洞察を引き出すために適切なデータセットを整備するのを支援する。データガバナンスソフトウェアは、高品質で正確なデータを利用可能にし、企業のストレージシステムやアプリケーション内の不要な情報を削減する。
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データガバナンスとは?
データガバナンスとは、データをクリーンで高品質かつ適切な状態に保つための手順、または手順の集合である。適切なデータガバナンスには、次の作業が含まれる。
- データを検索し、正確で最新の情報を見つける
- 古くなったデータや無関係になったデータをクリーニングする
- データを保護し、準拠するあらゆる法的なデータ保護規制に
- データに必要なアクセス制御を適用する
- データを安全に保つ
- データの重複コピーを統合する
データガバナンスツールとは?
データガバナンスツールまたはソフトウェアは、統合されたデジタルプラットフォームを通じて、上記の管理作業を実行する。データを自動的に分類し、潜在的な脅威やデータの重複コピーを管理者に通知することで、ガバナンスを簡素化する。データガバナンスツールでは、AIや機械学習などのインテリジェント技術を利用して、データの管理と統合を自動化することが多い。
データガバナンスツールは通常、Salesforceなどの顧客管理プラットフォームや、AWS、Azureなどのパブリッククラウドプラットフォームといった他のソフトウェアと統合できる。大企業では、経営陣に加わる最高データ責任者(CDO)や、データの品質と正確性を監督するデータオーナーなど、データガバナンスに関する役割が必要になる場合がある。
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データガバナンスのメリットとは?
データガバナンスは重要かつ機密性の高い情報を管理する仕組みであるため、ビッグデータにおいて特に重要だ。データを分析し、そこからビジネス上の洞察を引き出す必要がある場合、厳格に管理・クリーニングされたデータから、企業は最も有用な情報を得られる。ガバナンスツールとソフトウェアには、次の機能がある。
- データを最新、正確かつ適切な状態に保つ
- 複数のデータソースを統合できる一元化された技術プラットフォームを提供する
- プラットフォームへのアクセスを、必要かつ信頼できるユーザーに限定する
- 企業がデータの規制遵守状況を追跡するための方法を提供する
- 業務管理者がデータ管理や品質管理の各要素をカスタマイズできるようにする
主要なデータガバナンスツール
Talend
Java開発の経験がある企業に最適
Talend Data Fabricは、AWSまたはAzure上でホスティングできる、オープンソースの包括的なガバナンス・データ管理ソリューションだ。このソリューションには、Talend Management Console、Talend Data Inventory、Talend API Testerなど、7種類のアプリケーションが含まれる。7つすべてをAWSまたはAzureにインストールでき、一部はハイブリッド環境にもインストール可能だ。
Talend Data Fabricをハイブリッドインフラ(クラウドとオンプレミスの両方)で実行するには、Talend Studioの開発環境を企業の社内にインストールする必要がある。TalendはJavaを利用する企業に適しており、無料版と有料のプレミアム版を提供している。オンラインコミュニティでは、顧客が他のユーザーとTalend製品について議論できる。
主な差別化要因:
- クラウドパイプラインの作成とデータ変換を行うData Pipeline Designer
- データインベントリーを自動化するツール
- データスチュワードシップと競合解決
- APIテストのシミュレーションを行うAPI Designer
- APIテストと、その後のフィールドテスト向けのテストケース自動生成
- マスターデータ管理(MDM)およびビッグデータツールとの統合
- Java経験者にとっての開発の容易さ
短所:
TalendはJavaへの依存度が高いため、Java経験のある開発者やITスタッフがいない組織では、多彩な機能の恩恵を受けられない可能性がある。
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Collibra
経験豊富な開発者がおり、データガバナンスプラットフォームをカスタマイズする時間がある企業に最適
Collibraは、CollibraのData Intelligence Cloudに属する人気のデータガバナンスプラットフォームだ。Data Helpdeskでは、ユーザーが誤ったデータを見つけた場合にチケットを提出し、企業に報告できる。このソリューションでは、企業内に部門を作成し、カスタマイズの範囲を各部門だけに限定できる。
Collibraは非常に柔軟にカスタマイズできる。ソフトウェアを詳しく調べ、特定のニーズに合わせてカスタマイズする時間と人員がある大企業にとって、この柔軟性は理想的だ。一方で、企業のニーズに合わせてCollibraを調整する時間や経験がない中小企業にとっては、導入が難しいソリューションにもなる。ユーザーからは、新規購入者はプラットフォームを導入する前に、Collibraの運用モデルを理解するか、セットアップ計画を作成することが望ましいとの助言が寄せられている。
主な差別化要因:
- 規制遵守に役立つデータライブラリーの文書化
- すべての業務システム間でのデータ照合
- データリネージュの追跡
- データビジネス用語集
- データポリシーを更新するPolicy Manager
- ベンダーによるサポート資料とコーチング
- 誤ったデータを報告するためのヘルプデスク
短所:
- 高いカスタマイズ性は、そのためのリソースがない企業にとって諸刃の剣になり得る。
- ユーザーからは、UIが見た目に魅力的でなく、使いにくいとの不満が寄せられている。
SAP
マスターデータ管理とデータ品質のソリューションを必要とする企業に最適
SAP Master Data Governanceは、他のSAPソリューションを利用する大企業向けだが、SAP以外のツールやデータとの統合性にも優れている。そのため、既存のSAPアプリケーション内のデータ、あるいは社外に存在する企業データの管理を必要とする企業にとって、SAPは有力な選択肢となる。オンプレミスまたはプライベートクラウドで利用でき、マスターデータに重点を置いている点が、このリストで独自の位置を占める理由だ。
SAP MDGは、特にSAP ERPをはじめ、他のSAPソフトウェアとも統合できる。重複データの特定と削減、統合とクリーニング、品質管理の機能を備えている。
主な差別化要因:
- 品質と信頼性を確保するデータ管理
- 重複の特定と削減
- データの統合とクリーニング
- データモデリング
- データレプリケーション
- SAP ERPとの統合
- 正確なデータ変更を検証する一括処理と統計
短所:
- カスタムデータモデルの選択肢が少ない。
- ユーザーからは、システムやUIの動作が遅くなることがあるとの指摘がある。
IBM
一連のデータ管理ソリューションを必要とする大企業に最適
IBM InfoSphere Optimは、企業データの保護、アーカイブ、ガバナンス改善を目的としたデータ分析・管理製品群だ。この7製品には、データをテストするための複数の選択肢が含まれる。たとえばOptim Test Data Managementでは、データベースなどのソースからデータを抽出し、ソフトウェアをテストできる。IBMは、テストシナリオ用の合成データを作成できるTest Data Fabricationも提供している。企業の機密性の高い本番データを使用するよりもリスクが低い選択肢だ。Optimのユーザーは、データ生成プロセスの結果がどの程度正確かを確認できる。
Optimプラットフォームのもう1つの特長は、データとアプリケーションのアーカイブおよびライフサイクル管理ソリューションだ。データベース内のアーカイブ済みデータを管理するArchiveは、データの増加とスケーリングに対応する。企業はArchiveを、レガシーアプリケーションの廃止と構造化データのアーカイブの両方に利用できる。また、データのライフサイクル管理にも役立つ。
主な差別化要因:
- アプリケーションの廃止と統合
- テストデータ管理機能
- 企業データのアーカイブ
- データライフサイクル管理
- データプライバシーとマスキング
- データプライバシー、特に非構造化データ
- テスト用の合成データ生成
短所:
ソフトウェアの導入、習得、理解が複雑だと感じるユーザーもいた。
Egnyte
大量の文書を扱う、地理的に分散した企業に最適
Egnyteは、文書に安全かつリモートでアクセスする必要がある企業向けの、クラウドベースのファイル管理・ガバナンスソリューションだ。国際的な従業員を抱える企業など、地理的に分散した組織に特に役立つ。企業は、規制遵守の対象となるデータを分類できる。大容量ファイルのコラボレーションや安全なリモートワーク向け製品に加え、EgnyteはMicrosoft 365とGoogle Workspace向けに特別に設計されたガバナンスソリューションも提供している。
Egnyteのファイル管理製品群には、組織外のユーザーとの文書共有を含む、さまざまな機能がある。管理者はユーザーを地理的に制限し、国に基づいてサービスへのアクセスを禁止できる。また、外部共有に関する問題を深刻度でランク付けし、潜在的なリスクを示すことも可能だ。特筆すべきは、ユーザーが通常とは異なる行動を取った際にプラットフォームが管理者に通知する点で、機密ファイルを盗難から守る方法となる。
主な差別化要因:
- Microsoft 365とGoogle Workspaceの両方に対応した、規制遵守のためのデータ管理
- ファイルサービスにリモートアクセスするためのモバイルアプリケーション
- ユーザーの役割とアクセス管理
- 不審なユーザー行動に関するアラート
- 習得しやすく、使いやすいプラットフォーム
- サービス内でファイルを保存できる大容量ストレージ
- 変更ログと監査ログ
- 機密文書のアップロード時にメールを介さずに済むドラッグ&ドロップ機能
短所:
Egnyteは包括的なファイル管理ソリューションだが、ビッグデータ業務全体に対する大規模なガバナンスを必要とする大企業には適していない。
Informatica
業務ユーザーが管理下にある信頼できるデータに定期的にアクセスできるようにしたい企業に最適
クラウドおよびデータベンダーのInformaticaは、Axon Data Governanceに加え、ガバナンス機能を備えたデータ製品を提供している。Axonには、データ品質の可視性など、さまざまなデータ管理機能がある。Axonの際立った機能の1つがData Marketplaceポータルだ。ここにはガバナンスチームが承認したデータセットが表示され、アクセス権を付与されたユーザーだけが利用できる。また、Informatica Intelligent Cloud Servicesとも統合される。データの閲覧権限があるユーザーは、Axonのデータシートに記載されているとおり、すぐにデータを注文できる。
顧客からのフィードバックをカスタマーサクセスチームと製品管理チームが速やかに受け止めてくれる点や、Global Customer Supportチームから迅速なサポートを受けられる点が好評を得ている。
主な差別化要因:
- 特定のグループによるアクセスを承認したデータセットの作成
- メタデータを扱う柔軟性
- Global Customer Supportによる迅速な対応
- Informaticaの各チームが機能に関するフィードバックを適切に受け止めること
- 規制遵守に関するレポート作成
- Enterprise Data Catalogとの統合
- データリネージュの可視化
短所:
- Axonには無料トライアルがないため、最終的に購入を決める前にソフトウェアを試すのが難しい。
- Axonはまだ開発途上だという意見が複数のユーザーから寄せられている。
データガバナンスツールの選び方
データガバナンスツールはデータ管理の異なる側面に重点を置いているため、ツールを購入するには、企業の経営陣が自社のデータに何が必要かを正確に把握しておく必要がある。これには次の点が含まれる。
- ストレージや企業システム内に、古く不正確なデータがどの程度存在するかを把握する。古いデータはクリーンアップして統合する必要があり、コスト削減のためにアーカイブストレージへ移す必要がある場合もある。
- 自社における法的要件とセキュリティ要件を把握する。GDPR、CCPA、HIPAAの対象となる場合は、これら3つすべての規制をサポートするガバナンスソリューションを選ぶ。
- データの品質と管理における自社の弱点を認識する。たとえば、ストレージを圧迫する重複コピーがデータに多数存在すると分かっているなら、自動化またはAIを利用して重複を正確に特定するソリューションを選ぶ。
- 必要となるITまたは技術サポートを把握する。これは、IT担当者にソフトウェア内の問題へ対応する余力と経験があるかどうかを判断することを意味し、ベンダーからどの程度のカスタマーサポートが必要になるかにも影響する。